釣りはアウトドアレクレーションで1 番環境に悪い?

Is Fishing the Most Environmentally Harmful for Outdoor Recreation?

6月19日900-1030@セミナールームA

住吉利允(くりこま高原自然学校)

日本での余暇としての釣りの始まりは、江戸時代に発展した釣り文化から始まり、1970 年頃にはバスフィッシングブームが到来し、コロナ禍にもアウトドアブームの潮流に乗り、釣りブームが起こりました。また、魚種やフィールドの多様性から、日本各地で様々な釣法、文化を育み、今日でも約600 万人、2000 年代には1000 万人以上と、当時では登山人口よりも多く、最も人口の多いアウトドアレクリーションです。

一方で、釣り糸、鉛のオモリ、プラスチック製のルアーの残留、魚体へのダメージや、地域住民や漁師とのトラブルや乱獲など環境へのインパクトが現在顕在していることも事実です。1970 年代のバスフィッシングブームでは、日本全国でレクレーショナルユーザー、業者により、ブラックバスが無作為に放流され、在来種の激減、絶滅の危機が起こっているは周知の事実です。また、現在の環境意識の高まりが、そのような環境問題を抱える釣り人口の減少の一要因になっているとも分析されています。

このワークショップでは、近年における環境に配慮した釣りの最新情報、最新ギアを紹介、釣りにおけるLNT テクニックの共有します。また、釣りが社会的な批判を回避し、持続可能になるための釣り人の新たな価値観について考えます。釣り人のLNT の実践が、釣りという自然との深いつながりを与えてくれるアウトドアレクリエーションがずっと続くために必要不可欠であると確信しています。